クリープハイプ「愛の標識」について本気出して考えてみた

 


こんにちは、はるです。


初投稿から時間があいてしまいました。

 

 

今回は、

「本気出して考えてみたシリーズ」第1弾ということで

(某ぽロックバンドの曲名をパロっています、そう大好きなんです彼らが←)


クリープハイプの愛の標識について本気出して考えてみた!どーん!

 

 

 


クリープハイプとは、


2012年にメジャーデビューをした4人組ロックバンド。

ボーカルの尾崎世界観さんの名前くらいは聞いたことがあるというひとが多いのではないでしょうか。


超ハイトーンボイスと独特な歌詞、そして耳に残る曲調を武器に、その中毒性から人気はまさにうなぎ登り。


今回は、そんな彼らがメジャーデビューを果たしたアルバム「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」から、1曲目に収録されている「愛の標識」について本気出して考えてみました。ええ、完全に筆者の自己満足です。

 

 

まずは、歌詞をご覧ください。

 

 

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愛の標識/クリープハイプ

作詞・作曲 尾崎世界観

 

 

死ぬまで一生愛されてると思ってたよ 信じていたのに嘘だったんだ

そこの角左 その後の角右 真っ直ぐ行っても 愛は行き止まり


家の犬まで一緒に愛されてると思ってたよ 撫でてくれたのは嘘だったんだ

しばらく考えて しばらくして泣いて しばらくして泣き止んだ 僕は鼻詰まり


一段低い所に置き換えたシャワーが たまらなくこの上なく愛しかったよ

簡単に水に流せない思い出


一瞬我に返る 君が居ない部屋に1人だった

今週君は帰る 生まれ育った町へと


死ぬまで一生愛されてると思ってたよ 信じていたのに嘘だったんだ

そこの角左 その後の角右 真っ直ぐ行っても 愛は行き止まり


君の故郷を代表するあの銘菓は たまらなくこの上なく甘かったな

簡単には飲み込めない現実


一瞬我に返る 君が居ない部屋に1人だった

今週君は帰る 生まれ育った町へと


一瞬我に返るけど 君と居たあの部屋は2人だったし

今週君は帰る 生まれ育ったあの町へと


元気でね

 


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ギターのメロディが特徴的な、軽快なイントロからまずは聴こえるは


"死ぬまで一生愛されてると思ってたよ"


アルバムのタイトルともなっている印象的な言葉。

 

 


"信じていたのに嘘だったんだ

そこの角左 その後の角右 真っ直ぐ行っても 愛は行き止まり"


歌の主人公は、裏切られた立場。

君の気持ち、見せてくれていた素振り、交わした約束までも、「嘘だったんだ」と、皮肉めいた口調で言い放っています。


そして、次に続く「標識」になぞらえた表現。

しかし、道しるべであるはずの標識にいくら従って進んでも、「愛は行き止まり」で、正しい道は待っていません。

もう手遅れなこと、戻れないことを改めて表しているのかなと感じました。

 

 


"家の犬まで一緒に愛されてると思ってたよ 撫でてくれたのは嘘だったんだ

しばらく考えて しばらくして泣いて しばらくして泣き止んだ 僕は鼻詰まり"


Aメロが繰り返され、君がいなくなってしまったことを、「家の犬」という別角度から述べています。家に遊びに来た(もしくは同棲していた)とき、自分だけではなく犬も愛してくれていたのに…。

考えて、泣いて…というのは、少しでも前に進もうという、主人公の気持ちの表れでしょうか。

 

 


"一段低い所に置き換えたシャワーが たまらなくこの上なく愛しかったよ

簡単に水に流せない思い出"


自分より恋人の方が身長が低く、その名残が、日常に溢れているというワンシーン。

きっと、しばらくシャワーの位置は戻せないんでしょう。どんなに使いづらくても、元に戻してしまえば君がいた証も消えてしまうから。

 

 


"一瞬我に返る 君が居ない部屋に1人だった

今週君は帰る 生まれ育った町へと"


「一瞬我に返る」と「今週君は帰る」で韻を踏みつつ、現実をまざまざと見せつけられる。


君との思い出が詰まった部屋にはもう自分1人だけ。

考えただけで、きゅっと胸が苦しくなります。

 

 


"君の故郷を代表するあの銘菓は たまらなくこの上なく甘かったな

簡単には飲み込めない現実"


2番のBメロです。


君は故郷に帰るたび、お土産を買って、自分のもとに帰ってきてくれていた。

その銘菓の味はもちろん、君がくれたからこそ、いや君がいたという思い出自体が、それはそれは甘かった。


1番では、「シャワー」だから「水に流せない思い出」

2番では、「銘菓」だから「飲み込めない現実」

と対応させているのが、この歌でいちばん好きなところです。

言葉選び、言葉遊びが本当に上手いです、尾崎世界観

 

 


"一瞬我に返る 君が居ない部屋に1人だった

今週君は帰る 生まれ育った町へと


一瞬我に返るけど 君と居たあの部屋は2人だったし

今週君は帰る 生まれ育ったあの町へと


元気でね"

 

我に返って、やっぱり「君が居ない部屋に1人だった」

けど、よく考えてみたら、「君と居たあの部屋は2人だったし」


「だったし」ってなんだよと。

君と居たあの部屋は2人だったから、「忘れられなくても仕方ない」「前に進めなくても仕方ない」「愛を見つけられなくても仕方ない」と続けたそうなのに。

でも、本質には触れない。


大サビにして、歌詞の僅かな変化で、主人公の微妙な心情をこんなにも描写するなんて。秀逸。


「元気でね」と言っていますが、それは本心なんかではなく、結局のところ、

2人でいた頃の部屋に取り残されたままなんじゃないでしょうか。

 

 

実はこの曲、歌詞にはなっていませんが最後にもう一度

 

「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」

 

と独白のように、アカペラで歌われます。

 

追い討ちを掛けるように繰り返すことで

主人公の未練が、憎しみに近い哀しみがありありと伝わるような。

 

 

 

 

 


…と、ここまで読んでくださった方ありがとうございます!

 


歌詞について、自分なりに解釈しながら考えてみたのですが、

クリープハイプの世界観は難しく、歌詞の裏にある本当の意味の100分の1もわかってないんじゃないかって気持ちになりました。


精進します。

 


こんなふうに、これからも好きな歌詞について自論を広げたいと思っています。

 

 

長文駄文失礼しました!


ではまた!